研究課題/領域番号 |
06454379
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
磯野 可一 千葉大学, 医学部, 教授 (70009489)
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研究分担者 |
小林 進 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (50234828)
小出 義雄 千葉大学, 医学部, 助手 (80201482)
神津 照雄 千葉大学, 医学部, 講師 (60143286)
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キーワード | 食道癌 / p53遺伝子 / 放射線治療 |
研究概要 |
現在、我々はPCR-SSCP法により、食道癌切除標本よりphenol/chloroform法にてDNAの抽出を行い、24例中13例(54.2%)の癌部組織にp53遺伝子の点突然変異を検出した。また放射線治療を含め、すべての治療前に食道癌に対する内視鏡検査時、生検を行い、ルチーンに標本の半分を顕微鏡検査用、半分をDNA抽出用としている。これらよりphenol/chloroform法によるDNAの抽出は可能であり、さらにPCR-SSCP法にてp53遺伝子の点突然変異の検出を可能としている。また最近はアイソトープを用いず、より簡便にp53遺伝子変異を検出する方法としてcold SSCP法を試みている。 食道癌切除標本からのRNAの抽出はCsCl+超高速遠心法(ベックマン社製Optima TL)にて問題なく可能である。また、Vogelsteinらは野生型p53はcdk binding proteinであるCIP1/WAF1の発現を誘導し、細胞増殖の制御を行っていると報告しており、今年度は、p53の遺伝子変異とともにこのCIP1/WAF1の発現につき検討していく予定である。 尚、平成6年度の食道癌治療を目的としと千葉大学第二外科入院者数は、40例であるが、放射線治療は非切除例15例中9例に、切除例25例中2例に施行されている。本年度も、informed consentにより可能であれば、すべての治療前の食道癌組織を内視鏡により採取し、p53の遺伝子変異と放射線療法感受性の関係を中心に検討していきたい。
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