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1994 年度 実績報告書

肝組織に検出される肝炎ウイルスの相違からみたヒト肝細胞癌の臨床特性

研究課題

研究課題/領域番号 06454388
研究機関慶応義塾大学

研究代表者

都築 俊治  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (80051192)

研究分担者 唐橋 強  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20245509)
市東 昌也  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10215981)
キーワード肝組織 / 肝炎ウイルス / 肝細胞癌 / 臨床特性
研究概要

肝細胞癌手術患者36例、及び血中HCV-Ab陽性の非肝細胞癌患者7例につき、肝組織中のHCV RNAをI型,II型,III型,IV型の4つのsubtype別にRT-nested-PCR法を用いて検索した。
この結果
1)、肝細胞癌患者36例中、肝組織よりHCV-RNAが検出されたのは25例で、このうち3例は、血中HCV-Ab陰性であった。
2)、感染型では、単独感染はII型のみで16例、重複感染はII+III型が5例、II+IV型が2例、II+III+IV型が2例の計9例だった。
3)、また、癌部からのみRNAが検出された症例はなく、11例/25例(44%)では、非癌部からのみRNAが検出された。
4)、subtype別の検出延べ数は、I型0例、II型25例(100%)、III型7例(26%)IV型4例(16%)だった。
5)、非肝細胞癌患者7例は全例からHCV-RNAが検出され、II型が4例、II+III型が3例だった。
primer I〜IVを用いた今回までの検討で、本邦ではII型の感染が主であり、HCVは組織では癌部より非癌部にて検出しやすいこと、重複感染と肝細胞癌発生には有意な関連性認められないこと、そしてHCVの感染を評価するには血液の検討のみでなく、肝臓組織の検討が必要であることが示唆された。
現在、血液検体についてもHCV-RNAを検討しており、HCVの組織巾と血液中での存在様式を検討するとともに、HBVについても同様の検討を行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Sugiura Y.et al: "Extensive resection of the Bile ducts combined with liver resoction for cancer of the onaio hepatic duct junction" Surgery. 115. 445-51 (1994)

  • [文献書誌] Yasumon T.et al: "Lack of low Km diajepam N-demethylase in lirers of psor metabolijers for S.mephenytoin 4'-hydroxylation" Pharmaco genetics. 4. 323-331 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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