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1995 年度 実績報告書

逆流性食道炎の成因ならびに外科的逆流修復術の効果から見た胃食道逆流防止機構-Yield PressureとVector Volumeによる胃食道逆流防止機構の評価-

研究課題

研究課題/領域番号 06454389
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

柏木 英幸  東京慈恵会医科大学, 医学部・外科学講座第2, 講師 (40185757)

研究分担者 金 哲宇  東京慈恵会医科大学, 医学部・外科学講座第2, 助手 (20266612)
守屋 祐介  東京慈恵会医科大学, 医学部・外科学講座第2, 助手 (20256457)
青木 照明  東京慈恵会医科大学, 医学部・外科学講座第2, 教授 (20056708)
キーワード下部食道括約部 / 噴門 / 逆流性食道炎 / 食道裂孔ヘルニア / 噴門形成術 / Vector Volume / Yield Pressure
研究概要

[目的]本研究は,噴門部機能をVector VolumeとYlield Pressureにより行い,逆流性食道炎の発生機序と外科的噴門部修復術の有用性を分析することにある。
[対象と方法]前年度に引き続き,健常者5例と十二指腸潰瘍症例2例の術前後(選択的近位迷走神経切離術+前壁半周性噴門形成術)ならびに逆流性食道炎6例の術前後(2/3周噴門部形成術,全周性噴門形成術)において,被検者本人(保護者)の承諾の上で,下記方法にて測定を行った。先端より5cmの位置に水平8方向に内圧測定用の側孔を設けたインフェージョン式内圧力カテーテルを挿入し,1cm/秒のmotorized pull through法によりVector Volumeの測定を行った。そして約1000mlの空気を胃内に送気した後に同様の測定を行った。そして.胃内への送気を行う前の胃内圧と送気後胃伸展時の胃内圧求め、両者の差をYield Pressureとした。また症例により,承諾の上で,胃液検査,24時間pHモニタリング,食道内圧検査を施行した。
[成績]逆流性食道炎(十二指腸潰瘍を合併しない)の胃酸分泌は,健常者に比べ,やや低値でガストリン反応には差を認めなかった。Yield PressureとVector Volumeでは,後者の方が,逆流性食道炎の有無の弁別性に優れていた。健常者ならびに食道裂孔ヘルニアを認めない場合,食道裂孔ヘルニアを伴う症例,逆流性食道炎症例に比べ,高値であった。この値は,噴門形成術により増加したが,高値例では,通過障害の症状が持続した。また噴門形成術の種類により,Vector Volumeの形態に違いが認められた。Vector Volumeによる評価は,噴門部における通過ならびに逆流防止機能の判定ならびに噴門部修復手術の術式選択に関し有用であるが,症例数が十分とは言えず,さらに検討を続ける予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 柏木英幸、ほか: "逆流性食道炎の外科的治療法" 外科診察. 38. 171-179 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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