研究課題/領域番号 |
06454410
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐々木 富男 東京大学, 医学部(病), 助教授 (10134561)
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研究分担者 |
斉藤 延人 東京大学, 医学部(病), 助手 (60262002)
金 彪 東京大学, 医学部(病), 助手 (90231290)
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キーワード | 脳血管攣縮 / カルシウム / オキシヘモグロビン / くも膜下出血 |
研究概要 |
攣縮起因物質として注目されているオキシヘモグロビン(oxy Hb)が、Ca^<2+>透過性の亢進を惹起するか否かについて検討した。 [実験方法](1)雑種成犬の摘出脳底動脈リング状標本を3日間培養液中に孵置する。この培養液中にoxyHbを加える群と加えない群を作成する。(2)細胞外液のCa^<2+>濃度をpCa8からpCa3まで変化させた場合の脳底動脈標本の張力発生の程度を、oxyHb(+)群の標本とoxyHb(-)群の標本で比較検討する。(3)UTP(10^<-5>M)で収縮させた脳底動脈標本に於いて、Ca^<2+>拮抗薬による弛緩効果をoxyHb(+)群の標本とoxyHb(-)群の標本で比較検討する。 [実験結果](1)細胞外液のCa^<2+>濃度をpCa8からpCa3まで変化させた場合の脳底動脈標本の発生張力は、pCa5とpCa4の濃度に於いてoxyHb(+)群の標本で有意に高かった。(2)UTP(10^<-5>M)で収縮させた脳底動脈標本に於いて、Ca^<2+>拮抗薬による弛緩効果をoxyHb(+)群の標本とoxyHb(-)群の標本で比較検討した場合、Ca^<2+>拮抗薬による弛緩効果はoxyHb(+)群の標本の方が弱かった。以上の結果から、oxyHbが平滑筋細胞のCa^<2+>透過性を亢進させる事が明らかとなった。
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