研究課題/領域番号 |
06454423
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
三宅 裕治 大阪医科大学, 医学部, 講師 (50181996)
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研究分担者 |
梶本 宣永 大阪医科大学, 医学部, 助手 (30224413)
太田 富雄 大阪医科大学, 医学部, 教授 (80025650)
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キーワード | V-P shunt / OSAKA Telesensor / Flow contorol valve / Hydro cephalus / Intracranial pressure / Position |
研究概要 |
モデル実験 臨床上繁用されるシャント流量調節バルブ(ソフィーバルブ、メドスバルブ、MDMバルブ、オ-ビス・シグマバルブ(OS)、デルタバルブ)について、各バルブの抵抗がシステム全体の差圧に占める割合を検討した。なおデルタバルブは頭部設置時を想定した。頭蓋内圧が20cmH_2Oでは、OSバルブが75%で最も流れにくく、次いでデルタバルブ63%であった。MDMバルブは46-75%、ソフィー、メドス両バルブはともに10-35%の間で調節可能であった。頭蓋内圧20cmH_2Oでは、デルタバルブが84%で最も流れにくく、次いでOSバルブが80%、MDMバルブ、ソフィーバルブ、メドスバルブはそれぞれ40-70%、10-50%、15-40%の間で調節可能であった。 臨床検討 OSAKA telesensor、流量調節バルブおよびon-offバルブを埋め込んだ患者において体位と頭蓋内圧、シャント流量について検討し、H6年度とほぼ同様の結果を得た。すなわち、臥位においてはシャント流量はほぼ0であり、坐位では調整バルブの設定によらず0.6ml/分というほぼ一定の流量を示した。また3列において腹腔内圧を同時に測定し、坐位時に腹腔内圧が上昇することを明らかにした。つまり坐位では頭蓋内圧の下降及び腹腔内圧が上昇によりサイフォン効果が従来考えられていた以上に相殺されていると考えられる。また小児や痩せた患者では腹腔内圧の上昇程度が小さく、オーバードレナージを来しやすい傾向にあった。
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