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1994 年度 実績報告書

軟骨コラーゲン遺伝子異常による軟骨形成異常

研究課題

研究課題/領域番号 06454428
研究種目

一般研究(B)

研究機関大阪大学

研究代表者

木村 友厚  大阪大学, 医学部, 講師 (80167379)

研究分担者 越智 隆弘  大阪大学, 医学部, 教授 (80112035)
大脇 肇  大阪大学, 医学部, 助手 (60223872)
キーワード軟骨 / コラーゲン / 遺伝子
研究概要

軟骨細胞での特異的発現を制御しているII型コラーゲンのプロモーター/エンハンサーと、マウスのIX型コラーゲンα1鎖遺伝子を用いて、in frameで欠失や点変異を持つ4種の異なるconstructを作製し、これを導入した各々複数のトランスジェニックマウスを得た。これらのマウスの一部のlineでは四肢短縮型のdwarfismや頭蓋の変形(short snoutなど)が出現し、軟骨形成異常症を発症していた。また他のlineでは骨端の変化が強く、epiphyseal dysplasia様の変化を示していた。また変異の部位によっては、明白な異常形質を示さないものや、変形性関節症様の変化を呈するものも認められた。電顕レベルでは、異常形質を認めたlineで軟骨マトリックス中のコラーゲン細線維の密度や太さに種々の異常が存在した。これらの結果IX型コラーゲン遺伝子上のallelic variantによって、現われてくる形質には軽症から重症に至るheterogeneityが存在することが明らかとなった。
一方、プロモーター領域を含むマウスXI型コラーゲンα2鎖遺伝子の全領域を得た。またその遺伝子構造を初めて明らかにするとともに、エクソン6、7、8が複雑なalternative splicingを受けており、各種組織におけるこれらのエクソン(各々が高度に酸性のドメインをコードする)の発現パターンが異なる事を示した。
XI型コラーゲンα2鎖遺伝子のプロモーター領域とエンハンサーを含むと考えられる第一イントロンの種々の断片に、レポーター遺伝子(β-ガラクトシダーゼ)を繋いだconstructを作成し、これを導入したトラントラスジェニックマウスの系統を多数得た。これにより組織特異的発現に関わる遺伝子領域を現在in vivoで解析している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] N.Tsumak&T.Kimura: "Differential expression of an aciclic clomain in the amiuo-tevmnal propep tide of mouse pro-α2(XI)collagen by complex altcvrra hic splicing" J.Biol.Chem.270. 2372-2378 (1995)

  • [文献書誌] N.Tsumaki&T.Kimura: "The α2(XI)procdlagen tcacnscipf ancbrgoes complex cltcvina the s plicing atthe N-propysticle cocling region" Matvix Biol.14. 364-365 (1994)

  • [文献書誌] 中田 研ほか: "骨軟骨コラーゲン異常モデルマウス" 疾患モデルマウス、山村研一ほか編、中山書店, 397 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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