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1995 年度 実績報告書

軟骨コラーゲン遺伝子異常による軟骨形成異常

研究課題

研究課題/領域番号 06454428
研究機関大阪大学

研究代表者

木村 友厚  大阪大学, 医学部, 講師 (80167379)

研究分担者 越智 隆弘  大阪大学, 医学部, 教授 (80112035)
大脇 肇  大阪大学, 医学部, 助手 (60223872)
キーワード軟骨 / コラーゲン / 遺伝子
研究概要

先にクローニングしていたXI型コラーゲンα2鎖遺伝子(col11a2)の転写開始位置を、S1 mappingとprimer extensionにより決定した。さらにこの遺伝子の742bp上流にRxr-b遺伝子の3′末端が存在することを見いだし、この結果よりcol11a2のプロモーターの主要部分がこの742bp内にあると考えられた。この結果にもとづいて、種々のプロモーター断片と第一イントロンにレポーター遺伝子(β-ガラクトシダーゼ)をつないだコンストラクトを導入したトランスジェニックマウスを多数作成した。この結果、上流742bpと第一イントロンの両者の存在により、レポーター遺伝子を軟骨組織特異的に発現させ得ることを知った。さらに解析を進めた結果、まず軟骨特異的発現にかかわるcis-elementの位置をおおまかに明らかにした。その中で、第一イントロン内のelementが、脊索での発現に関わっていた。またプロモーター領域742bpより上流約300bpを除去するかあるいは第一イントロン配列を除くと、ほとんどの軟骨での発現は残存するものの、手根骨と足根骨の軟骨原基で位置特異的に発現が消失することをはじめて見いだした。この事実は、同じ軟骨であってもその領域によっては発現制御にかかわるcis-elementが異なることを示しており、さらに形態形成にかかわる転写遺伝子産物(Hoxなど)とcol11a2遺伝子上の調節領域との直接、間接の相互作用が有り得ることを示唆している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] T.Kimura,et al.: "Progressive degeneration of articular cartilage and intervertebral discs in tramigenic wie bcaring a type IV collagen mufution." Int,Orthop.(In press). (1996)

  • [文献書誌] 木村友厚ほか: "分子生物学的に解明されたコラーゲン分子と病態的意義" リウマチ. 35. 600-608 (1995)

  • [文献書誌] Y.Matsui,et al.: "A common FGFR3 mutation functions as a diagaoitic marker for Japanese achondroplasia-group disorders," J.Orthop.Sci.(In press). (1996)

  • [文献書誌] N.Tsumaki&T.Kimura: "Differential expresson of an acidic domain in the aminoteraminancl propesticle of mousc pro-d2(x1) collagen by complex afternative splicing" J.Biol.Chem.270. 2372-2378 (1995)

  • [文献書誌] 妻木範行、木村友厚: "コラーゲンの構造と機能" 細胞外マトリックス、板倉照好編、羊土社, 172 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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