研究概要 |
1、Control群は、現在まで24週10匹、8週11匹、24週9匹作成し、前脛骨筋の質重量及び単収縮力、強収縮力を健側比として測定した。また、同筋をホルマリン、及び凍結標本として採取した。 2、PVGラットの脊髄前角部を移植し、免疫抑制剤(FK506)を連日投与した群は、現在まで4週6匹、8週9匹、24週6匹を作成し同様に前脛骨筋の質重量及び張力を測定し、また同筋をホルマリン及び凍結標本として採取した。ホルマリン標本はH-E染色を、凍結標本はコリンエステラーゼ銀染色及びATPase染色を行い評価する予定である。 3,未だ作成症例数が少なく統計学的有為さの判定は困難であるが、各週数において、脊髄前角部移植群では筋質重量及び筋張力ともにControl群に比し値は大きい傾向にあり、、筋萎縮が予防されているようであった。 4、すなわち、免疫抑制剤投与下に筋肉内に移植した同種脊髄前角細胞は生存し、筋肉変性を予防しうるmuscle trophic factorを分泌している可能性が示唆された。 5、今後症例数を増し、有意差の判定をするとともに病理組織像にて脊髄前角細胞の生存及び前角細胞よりの神経軸索の伸長を確認する。またType I及びType IIの筋線維直径を画像解析プロセッサーにて計測する。 6、今回の実験終了後は研究計画の如く、脊髄前角細胞より分離、培養した神経細胞を同様に移植しControl群と比較検討する予定である。
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