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1995 年度 実績報告書

前立腺癌の再燃にかかわる遺伝子群の分析とそれに基づく治療法開発の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06454460
研究機関横浜市立大学

研究代表者

窪田 吉信  横浜市立大学, 医学部, 助教授 (10106312)

研究分担者 執印 太郎  高知医科大学, 医学部, 教授 (80179019)
穂坂 正彦  横浜市立大学, 医学部, 教授 (30106330)
キーワード前立腺癌 / 再燃 / P53遺伝子 / RB遺伝子 / アンドロゲンレセプター遺伝子
研究概要

1.ヒト前立腺癌よりRNAを抽出し、C-DNAを作成し、SSCP法にてP53、RB、MTS-1、DNA-Polymeraseβ遺伝子の全領域で構造異常の有無を検索し、sequence解析により突然変異を同定した。
その結果、P53遺伝子では全症例25例中4例で、再燃例では6例中1例に突然変異を認めた。RB遺伝子では25例中4例に、再燃例では6例中2例に突然変異を認めた。
MTS-1遺伝子の異常を認めた例はなく、DNA-Polymeraseβ遺伝子では15例中2例に変異を認めるも再燃例には突然変異は認めなかつた。これらの結果より前立腺癌の再燃にはすくなくともP53とRB遺伝子の突然変異がかかわることが示唆される結果であった。
2.androgen非依存性でandrogen receptorの発現の無いヒト前立腺癌細胞PC3細胞に正常なandrogen receptor遺伝子を人口的に導入し、その細胞の性質を検討した。その結果、この細胞はもとのPC-3細胞に比べて増殖速度がおそく、saturationdensityが低くなつた。しかしandrogenによる刺激には反応しなかった。androgen非依存性前立線癌細胞ではandorogenと正常なandrogen receptor系はむしろ抑制的に関わる可能性が示唆され、再燃前立腺癌の遺伝子環境が1つがあきらかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kubota,Y.et al: "Tumor suppressor gene P53 mutations in human prostate cancer" The Prostate. 27. 18-24 (1995)

  • [文献書誌] Kubota,Y.et al: "Retinoblastoma gene mutations in human prostate cancer" The Prostate. 27. 314-320 (1995)

  • [文献書誌] Miyamoto,H.et al: "Expression of Crmsforming growth factor-Botn 1 in human bladler Cancer" Cancer. 75. 2565-2570 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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