研究概要 |
(1)頚管熟化剤の開発 各種サイトカイン膣坐薬を作成し、家兎に3日間投与し、頚管熟化を観察した.その結果インターロイキン-8.M-CSF(monocyte chemotactic factor)が最も熟化を促進した.続いてインターロイキン-1,TNF,インターロイキン-6の順であった.ケモカインが熟化機転に重要であることが判明した。 (2)UTIの作用機序の解明 各種の細胞にLPSを添加するとインターロイキン-8のmRNAの発現がみられた.この系にUTIを加えるとインターロイキン-8の発現が抑制された.各種細胞にLPSを添加すると細胞内Caが上昇するが、これもUTIにより抑制された.以上の事からUTIはエンドトキシンによる頚管熟化および子宮収縮を抑制する可能性が示唆された.
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