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1994 年度 実績報告書

ヒト胎児の知覚系・運動系の神経制御ならびに機能発現機構の発達過程に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06454476
研究種目

一般研究(B)

研究機関九州大学

研究代表者

中野 仁雄  九州大学, 医学部, 教授 (40038766)

研究分担者 井上 善仁  九州大学, 医学部, 助手 (20260698)
佐藤 昌司  九州大学, 医学部, 講師 (00225947)
鍋倉 淳一  秋田大学, 医学部, 助教授 (50237583)
小柳 孝司  九州大学, 医学部, 助教授 (30136452)
キーワードヒト胎児 / 中枢神経系制御 / 覚醒 / 脳性麻痺 / 胎児行動 / 動物実験 / 神経生理学 / パッチクランプ法
研究概要

I.ヒト胎児における中枢神経系制御の生理的な発達過程-覚醒とみなせる状態の存否と眼球運動期との関連の解明-:妊娠37週以降のヒト胎児における眼球運動と瞳孔径との観察から、眼球運動期のなかで、緩速眼球運動が認められず、かつ瞳孔が散瞳を示す期間は覚醒状態とみなすことができること、当該状態は眼球運動期の約9%の期間を占めることが明らかとなった.
II.ヒト胎児における中枢神経系制御の病的な逸脱過程:脳性麻痺ならびに精神発達遅滞の潜在的な危険因子と報告されている子宮内発育遅延、骨盤位、羊水過多および母体へ中枢神経系作働薬(向精神薬、向癲癇薬等)を投与されている妊娠34週以降の胎児を、これらの症例に特異な行動パターンの存否について、データの収集をつづけている。
III.動物実験系を用いた胎生期における知覚系・運動系の神経制御の発達過程-感覚系伝達神経回路網の発達時期の解明-:脳薄切片に微小電極法を用いて、知覚系の情報中継制御を担う上位から下位に至る各々の神経細胞群から細胞内の電位変化を記録する。体性感覚伝導中継核(脊髄後根神経節、延髄弧束核、視床後外腹側核および大脳皮質感覚野)の神経細胞における入力様式について、中枢神経系のなかで最も普遍的な興奮性神経伝達物質であり、加えて神経回路の可塑性を制御しているグルタミン酸作動性ならびに抑制性入力であるGABA作動性入力の発達過程の解明を検討している。さらにパッチクランプ法を用い、個々の神経細胞におけるGABA受容体応答およびグルタミン酸受容体応答の発達に伴う変化も併せて実験をつづけている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Takashima T: "Breech presentation:Is there a difference in eye movement patterns compared with cephalic presentation in the human fetus at term?" American Journal of Obstetrics and Gynecology. 172. 851-855 (1995)

  • [文献書誌] Koyanagi T: "Perinatal Sensory Development:Psychology & Psychobiology,eds.Peter G.Hepper,Martin Kendal-Reed" Cambridge University Press (in press), (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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