研究課題/領域番号 |
06454489
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
小宮山 荘太郎 九州大学, 医学部, 教授 (20038730)
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研究分担者 |
山本 智矢 九州大学, 医学部, 助手 (30230577)
井之口 昭 九州大学, 医学部, 講師 (90193622)
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キーワード | MEG / SQUID / 脳磁気 / 聴覚中枢 / 言語中枢 / 誘発磁気 / 言語障害 |
研究概要 |
超伝導量子干渉装置(SQUID)によって頭蓋上の微弱な磁気の記録から、神経活動の位置とその様式を高い精度で同定できる。本研究ではSQUIDを用いて、日本語の単語の弁別が、中枢のどこでどのような機構で行われているかを明らかにすることを目的とした。発音や意味の類似性によって分類した日本語単語をランダムな順序と間隔で被験者に提示し、これに対する誘発磁気反応を記録し、聴覚中枢および言語中枢で経時的に神経活動の伝播様式を解析した。神経磁気の計測と分析には、現有するSQUID および神経活動解析装置を用いた。本年度は、コンピュータを利用した、日本語単語の記録および掲示の制御装置を作成した。日本語単語は、音声処理装置によって、コンピュータにデジタル信号として録音し、それらを発音類似性によって数種類のカテゴリーに分類した。その中から選択した少数の日本語単語を、コンピュータの制御によって被験者の予測ができないように、ランダムな順序と間隔で正常被験者と言語野に障害を持つ症例2例に提示した。単語毎に加算平均したデータから、神経活動の位置を、開発した二次元、三次元画像処理装置によって同定したところ、日本語単語に潜時約 100msecで反応する部位は純音刺激に反応する部と同じく対側一次聴覚であるエリア41Aに存在することがわかった。
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