研究概要 |
I.舌炎動物における検討(舌組織変化) ウイスター系ラットを使用し、エンドトキシンの舌体部組織内への注入を行い、舌内部における炎症による舌表面の変化の検討を行っている。使用動物数は炎症動物計80匹。それらにおいて、エンドトキシン0.1mg,0.5mg,1mg,50mg,および100mgの注入、および生食のみの注入を行い、3日後の舌の糸状乳頭、味乳頭、粘膜下組織の厚さ、浸潤細胞数について、その組織学的変化を定量的に検討中である。 II.HRPの舌体部注入による三叉神経節、膝神経節、舌咽神経節における陽性細胞の検討 ウイスター系ラット30匹を使用し、HRPを舌体部組織内へ注入し、上記の各神経節における陽性細胞を検索中である。HRP注入後3〜5日での検討では三叉神経節に陽性細胞を見出している。膝神経節および舌咽神経節に関しては、今後検索を予定し、舌の知覚に関する神経節細胞の分布と味覚に関する神経節細胞の分布を明らかにし、味覚障害動物における、それらの分布の変化と比較検討を行う予定である。
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