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1995 年度 実績報告書

移植角膜拒絶反応におけるサイトカインおよび接着分子の役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06454495
研究機関東京大学

研究代表者

水流 忠彦  東京大学, 医学部(病), 助教授 (90126128)

研究分担者 山上 聡  自治医科大学, 医学部, 講師
キーワード角膜移植 / 拒絶反応 / 接着分子 / モノクローナル抗体 / マウス
研究概要

角膜移植術後の細胞接着分子の役割を明らかにするため、マウス異系同所性角膜移植モデルを用い、主要な接着分子であるLFA-1(Leukocyte function-associated antigen-1)、VLA-4(Very late antigen-4)およびVCAM-1(Vascular cellular adhesion molecule-1)に対するモノクローナル抗体を投与することにより拒絶反応の抑制効果を検討した。実験対象としてレシピエントをBALB/c(H-2^d)マウス、ドナーをC3H/He(H-2^k)マウスとし、直径2mmの移植片を11-0ナイロン糸で端々縫合した。各モノクローナル抗体は手術2日前、手術日、手術後1、3、5、7日目に腹腔内投与した。各マウスを抗体投与法により、(1)コントロール群(抗体非投与群)、(2)抗VLA-4単独投与群(0.5mg)、(3)抗LFA-1単独投与群(0.5mg)、(4)抗VLA-4/抗LFA-1抗体併用群(各0.25mg)に分けた。手術後4週までの移植片の透明生着率は(1)群0%、(2)群0%、(3)群100%、(4)群100%であった。抗VLA-4抗体、抗LFA-1抗体ともに単独でも拒絶反応抑制効果をもち、両者の併用によりさらに強い免疫抑制効果が得られた。
同種異系角膜移植拒絶反応の発現にはLFA-1、VLA-4などの細胞接着分子が重要な働きをなしていることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 堀 純子,他: "抗細胞接着分子抗体によるマウス角膜移植後の拒絶反応抑制" あたらしい眼科. 12. 979-982 (1995)

  • [文献書誌] 山上 聡,他: "異種角膜移植モデルの作製と拒絶反応抑制" あたらしい眼科. 12. 1137-1139 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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