研究課題/領域番号 |
06454496
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
三宅 養三 名古屋大学, 医学部, 助教授 (30166136)
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研究分担者 |
堀口 正之 名古屋大学, 医学部, 講師 (70209295)
寺崎 浩子 名古屋大学, 医学部, 講師 (40207478)
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キーワード | 不全型停止性夜盲 / 完全型停止性夜盲 / 杆体錐体干渉現象 / フリッカー光 |
研究概要 |
昨年度は不全型停止性夜盲の網膜電図を正常者、完全型と比較して、その差を検討したが今年度は自覚的測定による杆体錐体干渉現象について検討した。 暗順応した杆体は錐体系機能に対して抑制的に働きいわゆる杆体錐体干渉現象(SRC1)を示す。しかし先天停止性夜盲(CSNB)のSRC1に関してはその結果が諸家間で一致しない。12例の(SNBと完全型と不全型とに分類して赤色フリッカー光を用いて杆体刺激背景光がオフの状態とオンの状態で錐体フリッカー閾値を測定することでSRC1を視察した。 対照群に例中10例では背景光でフリッカー閾値の低下(SRC1)が観察されたが、2例では観察されない部位があった。CSNBでは完全型、不全型ともに6例中5例では全測定部位でSRC1が観察されたが、それぞれ1例ではSRC1が観察される部位と観察されない部位があった。 以上から完全型、不全型CSNBは正常なSRC1を示すが局所の網膜機能不全を伴いSRC1が観察されない部位が現われることがあると考えられた。
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