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1996 年度 実績報告書

新しい脂肪吸収評価法を用いた至適生体部分は小腸移植モデルの作成

研究課題

研究課題/領域番号 06454504
研究機関東北大学

研究代表者

仁尾 正記  東北大学, 医学部・付属病院, 助手 (70228138)

研究分担者 里見 進  東北大学, 医学部, 教授 (00154120)
千葉 俊雄  東北大学, 医学部・付属病院, 講師 (20171944)
大井 龍司  東北大学, 医学部, 教授 (50004734)
キーワード小腸移植 / ブタ / 生体 / 消化吸収 / 脂肪
研究概要

幼若ブタを用いて生体部分移植モデルの作成とその評価を行なった。
前年までの研究を通じて、移植後レシピエントの安定した生存が得られるためには全小腸の30%程度のグラフト長を必要とすること、血行再建には上腸間膜動静脈の結腸枝分枝直後の部分を用いることが手技的に最も有利であること(以上第1相)、およびFK506を主体とした免疫抑制療法を用いてグラフトの機能評価が可能なブタ生体部分移植モデルが安定して作成できること(第2相)が示された。
これらの結果を受けて、平成8年から9年には標識長鎖脂肪酸(ヨードフェニルメチルペンタデカン酸-123I:BMIPP)吸収能評価法を用いたブタ生体部分小腸移植の評価を試みた。第1相および第2相で作成されたブタ小腸自家移植および同種移植モデルを用いて、BMIPPを経胃瘻的に投与し腸管吸収の状況を、コントロール(胃瘻造設のみ)および短小腸群と比較した。その結果、自家移植群および同種移植群での吸収の低下と術後の経時的な吸収能回復の可能性が示されたが、きわめて個体差が大きく一定の評価を得るには至らなかった。
ブタ生体部分移植モデルを作成し、比較的短期間(術後1か月程度)の生存を得た。グラフト機能評価に十分耐えるモデルであったが、移植後ある程度の期間を経て軽度の拒絶反応を示す例が散見され、また重篤な呼吸器感染などいくつかの合併症を経験し、さらに安定した長期生存を獲得する上で解決すべき問題点と思われた。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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