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1994 年度 実績報告書

口腔癌細胞の浸潤機構の解析と浸潤抑制治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06454532
研究機関大阪大学

研究代表者

白砂 兼光  大阪大学, 歯学部, 助教授 (30093420)

キーワード口腔癌 / 唾液腺腫瘍 / 癌浸潤機構 / 癌浸潤抑制 / 細胞外基質分解酵素 / 細胞遊走因子
研究概要

腺様嚢胞癌細胞ACCSおよび口腔扁平上皮癌細胞数株の細胞浸潤に及ぼす各種因子の影響について検討した。その結果、コラーゲンゲル内浸潤と細胞外基質分解能はウロキナーゼ(uPA)とプラスミノーゲンアクチベータ-インヒビターI型(PAI-1)の相互発現に相関しており、上皮成長因子(EGF)によってuPAが促進され、デキサメサゾン(DEX)によりuPAは抑制されたPAI-1は促進された。各種ECMは腺様嚢胞癌細胞に対して強いケモタキシスとハプトタキシス活性し、これらの活性はEGFによってさらに促進され、DEXにより強く抑制された。これらのBoyden chamberでのECMによる細胞遊走促進は抗インテゲリン抗体で阻害されインテグリンなどの細胞接着分子の関与が示唆された。一方、EGFやDEXはインテグリン発現に効果を示さなかった。正常線維芽細胞の培養上清には癌細胞のuPAとゼラチナーゼ(MMP-2とMMP-9)産生を促進させる因子と癌細胞遊走促進因子が分泌されていた。線維芽細胞由来遊走促進因子は既知の遊走因子とは異なるタンパクでpertussis toxin感受性Gタンパク共役受容体を介してチロシンキナーゼを活性化し、細胞骨格タンパクを制御し細胞遊走を促進することが示唆された。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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