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1994 年度 実績報告書

成長板軟骨に及ぼす放射線照射の作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06454533
研究機関大阪大学

研究代表者

渕端 孟  大阪大学, 歯学部, 教授 (70028728)

研究分担者 実光 章年  大阪大学, 歯学部, 助手 (50263299)
岩本 容泰  大阪大学, 歯学部, 講師 (30223431)
古川 惣平  大阪大学, 歯学部, 講師 (80173524)
キーワード成長板軟骨 / 放射線照射
研究概要

放射線治療を行なう時、照射野に成長板軟骨が含まれていると内軟骨性骨形成が障害を受け骨格の発育成長異常が発生することが知られている。我々は、このメカニズムを検討するためにin vitroで成長板軟骨細胞の分化を再現できる培養系を開発した。本実験系では、細胞は培養4日目にコンフルエントに達し、成熟軟骨細胞に分化した。その後、肥大軟骨細胞へと最終分化し、培養35日目には細胞外基質に硬組織を構築した。
始めに、本培養系を用いて細胞外基質タンパクの蓄積に及ぼすX線照射の影響を検討した。すなわち、培養ウサギ肋軟骨細胞の増殖期終了直後あるいは成熟期に1から10GyのX線を照射し培養15日目に細胞層に蓄積したタンパクをSDS電気泳動にて分析した。この結果、X線照射にて分子量74kDaのタンパクが特異的に減少していることが判明した。以前の我々の研究結果よりウサギX型コラーゲンのnative formは分子量74kDaであることが明かになっている。そこで、抗ウサギX型コラーゲン抗体を用いてWestem blotを行なったところ、この74kDaタンパク質はX型コラーゲンであることが判明した。次に、増殖期終了直後あるいは成熟期に1から10GyのX線を照射して培養15日目に^<35>S-メチオニンで細胞層をラベルし、細胞層のペプシン耐性タンパクをSDS電気泳動にて分析した結果でも、II型コラーゲンの合成と蓄積にはX線照射は影響しないが、X型コラーゲンの合成と蓄積は照射線量依存性に抑制されることが判明した。すなわち、増殖期終了直後の軟骨細胞がX線照射を受けるとX型コラーゲンの合成と蓄積が特異的に抑制されるが、II型コラーゲンの発現は影響されずまた、すでに成熟期軟骨細胞へと分化した軟骨細胞は、X線照射によってコラーゲン合成と蓄積は影響を受けず感受性が低下することが判明した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.Iwanoto,A.Jikko et al.: "Chamges in PTH receptors during chandrocyte cytocbffereutiation" J.B.C.269. 17245-17251 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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