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1994 年度 実績報告書

歯列を含むパラトグラフィーによる調音動作計測の補綴処置への応用

研究課題

研究課題/領域番号 06454555
研究機関昭和大学

研究代表者

積田 正和  昭和大学, 歯学部, 助教授 (00138504)

研究分担者 柴田 政宏  昭和大学, 歯学部, 助手 (60235588)
秦 博文  昭和大学, 歯学部, 講師 (30198741)
キーワード口蓋裂 / 顎欠損 / 鼻咽喉ファイバースコープ / パラトグラム / 発音明瞭度 / Nasometer / nasalance
研究概要

口蓋裂や顎欠損を有する被験者の補綴処置前後にTVカメラと接続した鼻咽喉ファイバースコープ(オリンパス社製ENF-L3)を用いて、発音時の軟口蓋、咽頭側壁、咽頭後壁などの動態をモニター上で観察記録し、義歯製作時、調製時の参考にできるようにした。被験者の補綴処置前後の発音機能改善の評価を行うために、音響学的解析を行い、以下の結果を得た。
被験者は、欠損が硬口蓋に限局している者が2名(グループI)、欠損が軟口蓋まで及んでいる者が2名(グループII)、欠損が軟口蓋後縁まで及んでいる者が2名(グループIII)の6名である。被験音は、無声破裂音、有声破裂音、弾音である。
1.パラトグラムを粉末法によって採得し、得られたパラトグラムをビデオカメラにて入力して、ビデオプリンターに記録した。同一条件で採得された5枚のパラトグラム像を画像処理装置によって積算処理し、平均化したパターンの外形線と歯列とを同一基準点で重ね合わせて表示するプログラムを作製した。これによって、歯列の位置が変化した場合にも比較、観察が可能であり、パラトグラムの異常度を数値化して、パラトグラムの形態と発音明瞭度との関連を検討した。音の異常度とパラトグラムの変化との関連は音の種類および被験者で異なることが判明した。
2.Nasometer(6200-2型)により、処置前後での鼻漏出気流を測定した。グループI,IIは、義歯装着前のnasalance値は高いが、装着後に正常値に近づいた。グループIIIは装着前後ともに、グループI,IIに比べて全体的に高い値になっている。しかし、被験音別に見ると、装着後に改善された音もある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 羅 建平: "漢語の歯列を含むパラトグラムの画像処理による標準形態" 昭和歯学会雑誌. 14. 183-199 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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