研究課題/領域番号 |
06454559
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
青木 英夫 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (60084761)
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研究分担者 |
井野 智 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (80257295)
木本 克彦 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (70205011)
遠藤 ゆかり 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (70160405)
玉置 勝司 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (00155243)
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キーワード | 咬頭嵌合位付近 / SGG / HR型 / CADIAXシステム / 切歯点および顆頭点 |
研究概要 |
1.高精度SGGアンテナの特性実験 平成6年度に開発した高精度SGGアンテナ(カノ-プス社製,SGG/HR)の特性を、(1)静止状態での時間的安定性(2)頭部の動揺による影響(3)咬頭嵌合位付近での直線性の3点より検討した。結果、今回開発したSGG/HRは、従来のSGGと比較して、時間的な安定性、及び頭部(検出装置)の回転、傾斜による影響が少なく、極めて安定した計測を行なうことが可能であった。運動計測の再現性に必要な、付属のコイル(従来のマグネットに相当するもの)を下顎に固定する治具の開発、及び計測数値の十分な校正が、今後の検討課題である。 2.高精度SGGとCADIAXシステムによるデータ収集 従来より当教室で行なってきた、咬頭嵌合位付近の下顎運動に関する一連の研究、即ち、切歯点における歯牙接触滑走曲面の三次元的表示と、咀嚼運動経路の重ね合わせ表示を、高精度SGGシステムより計測した。またCADIAXシステムからは、下顎の基本運動(前後、側方、開閉口)、咀嚼運動、接触滑走運動における顆頭点の動きを計測した。被験者は咬頭嵌合位の安定した有歯顎者であり、側方運動時の接触様式が異なる者を選択した。 3.咬合診断システムの検討 それぞれの計測装置の特性から、双方を目的に応じて使い分ける、即ち、咀嚼運動の方向性や歯牙接触状態は高精度SGGより、顎関節部の内的な状態を把握するにはCADIAXを応用して計測診断を行う可能性が考えられた。また、咬合接触が関与する機能運動は、下顎全体の動きとして捉える必要性が示唆された。
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