研究課題/領域番号 |
06454568
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研究機関 | 山梨医科大学 |
研究代表者 |
大西 正俊 山梨医科大学, 医学部, 教授 (50014139)
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研究分担者 |
辻 政秀 山梨医科大学, 医学部, 助手 (70262665)
大月 佳代子 山梨医科大学, 医学部, 助教授 (20185325)
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キーワード | 顎関節再建 / 下顎頭キャップ / 人工下顎窩 / 下顎頭回転運動 / 下顎頭滑走運動 / 人工顎関節置換術 / チタン / 鋳造 |
研究概要 |
顎関節再建術に関しては以下のような検討を行った。 人工関節頭は下顎頭を被覆するキャップ状のもので、外側方より骨髄ネジで固定する構造で、材質は純チタン製、鋳造で成形、その固定ネジはスパイラル構造のものであ。サルの実験での再建術の検討: 日本猿顎関節、各2関節について12か月まで施行した。手術後の開閉口運動はスムーズで、術前の開口域に達し、顎関節強直症等の症状はなく、また咀嚼時に於ても、人工関節頭が障害となっておらず、滑らかな運動機能が観察された。動物実験標本の検索から、下顎頭骨組織の2次形成による人工下顎頭との間隙は消失し、その固定はより強固となる所見を得た。人工顎関節置換術施行症例に於ける検討:臨床適応例の経過を検討した結果から、人工下顎窩については可及的に平坦な面で構成された構造であること、下顎頭の前方滑走を誘導する浅い溝状構造を有するものが有利であること、また下顎頭はその前方移動運動を抑制しないから、正常解剖形態より小さいサイズが適応する。 術後経過の観察-とくに滑走運動については術後の開閉口訓練の必要性が強く示唆された。
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