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1995 年度 実績報告書

局所麻酔薬におけるNaイオンチャネルの閉鎖様式の解明に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06454570
研究機関北海道医療大学

研究代表者

國分 正廣  北海道医療大学, 歯学部, 助教授 (70124691)

研究分担者 小田 和明  北海道医療大学, 薬学部, 助手 (80094829)
キーワードNaイオンチャネル / 局所麻酔薬 / 作用機序 / 結合部位
研究概要

局所麻酔薬の作用部位がNaイオンチャネルであることに異論はないが,Naチャネルをどのように閉鎖するのかは分かっていない。本研究では局所麻酔薬の分子中にあるN-エチル部分の窒素原子が陽性荷重をもち,細胎膜外側のリン酸エステル部分の酸素原子と静電結合することが確かめられた。すなわち局所麻酔薬は直接Naイオンチャネルを閉鎖するのではなく,チャネル周囲のリン脂質膜と静電結合することにより,Naイオンチャネルタンパクのcomformationを変化させNaイオンの通過を阻害して,局所麻酔作用を発現する可能性が高いことを示唆した(Kokubu. M et al, 1994).また本年度は局所麻酔薬としての強さ(potency, toxity)と膜との結合力とが相関することも報告した(Journal of Anesthesia投稿中)。さらに,全身麻酔薬である吸入麻酔薬との膜との結合力を調べ,麻酔薬としての強さ(MAC)と膜との結合力が相関することも報告した(日本歯科麻酔学会雑誌,1996)。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] KOKUBU. M., et al: "Determination by H-NMR of binding sites of local anesthetics on lipid bioayen membrance model." Higashi Nippon Dental Journal. 13. 19-26 (1994)

  • [文献書誌] 國分正廣・他: "吸入麻酔薬とリン脂質二重膜との結合様式について" 日本歯科麻酔学会雑誌. 24. 129 (1996)

  • [文献書誌] 國分正廣・他: "Base型局所麻酔薬はリン脂質二重膜を通過できるか" 日本歯科麻酔学会雑誌. 23. 216 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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