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1995 年度 実績報告書

伝達麻酔併用吸入麻酔による口腔外科手術時のストレス軽減に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06454573
研究機関東京歯科大学

研究代表者

金子 譲  東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00085747)

研究分担者 櫻井 誠  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (40215687)
杉山 あや子  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (80171180)
一戸 達也  東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (40184626)
キーワード吸入麻酔 / 伝達麻酔 / 手術侵襲 / ストレスフリー
研究概要

手術中に患者の受ける2種類のストレス(手術侵襲・吸入麻酔薬)の両者を可及的に軽減させストレスの少ない手術環境を作るために、局所麻酔によるブロック(伝達麻酔)を併用して侵害刺激を遮断し、これにより麻酔維持に必要とする吸入麻酔濃度を低下させる麻酔方法を確立させる目的で行った。
(1)対象:全身麻酔下に口腔外科手術を受ける本研究に同意を得た臨床患者で、内科的疾患を持たない健康成人。対象は伝達麻酔の有無から2群に分けた。
(2)方法:[全身麻酔単独群]気管内麻酔で、笑気3l/分・酵素2l/分にイソフルランを加え合計1.6MACの麻酔濃度で維持した。[伝達麻酔群]全身麻酔直前に伝達麻酔を行い、効果確認後に気管内麻酔を行った。笑気3l/分・酵素2l/分にイソフルランを加え合計1.0MACの麻酔濃度で維持した。
(3)観察項目:(1)血圧・心拍数・呼吸数・動脈血炭酸ガス分圧・動脈血血漿カテコールアミン濃度の変動 (2)循環変動の定量評価
(4)結果:ストレス反応の変動から伝達麻酔併用吸入麻酔は手術ストレスと麻酔ストレスの両者を軽減できた。伝達麻酔併用低濃度吸入麻酔は全身麻酔単独よりも吸入麻酔薬による呼吸抑制の影響が少なかった。
以上により伝達麻酔併用吸入麻酔は手術中に患者の受ける2種類のストレス(手術侵襲・吸入麻酔薬)の両者を軽減できたと考える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 久保田 敦・金子 譲: "低濃度吸入麻酔に伝達麻酔を併用したPreemptive Analgesiaによる術中ストレスの抑制効果-循環変動の新たな定量評価法による検討を加えて-" 日本歯科麻酔学会雑誌. 23(3). 518-534 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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