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1994 年度 実績報告書

新開発装置による顎口腔機能系の形態と機能の発育過程に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06454587
研究機関日本大学

研究代表者

赤坂 守人  日本大学, 歯学部, 教授 (30059505)

研究分担者 箕輪 恵子  日本大学, 歯学部, 助手 (30246912)
中島 一郎  日本大学, 歯学部, 講師 (90198078)
平田 順一  日本大学, 歯学部, 講師 (00173237)
キーワード下顎運動 / 6自由度
研究概要

新開発装置による顎口腔機能系の形態と機能の発育過程に関する研究を行うにあたり、測定装置の開発および測定方法の確立を試みる傍ら、実際に被験者を使用し、測定を開始している。
装置の開発としては、従来当教室が使用してきた磁気を利用した下顎運動6自由度測定装置を基盤にして、上下顎運動の6自由度測定装置を開発し、臨床応用を行っている。この装置は乳歯列期から永久歯列期まで、あらゆる年齢を対象に測定が可能であることが確認されている。
また、測定範囲を1立方センチのブロックに分け、それぞれのブロックの中で直線的補正を行うことによる3次元的補正法を確立した。これによると3次元測定措置に存在する3次元的ひずみが理論上皆無となっている。
測定上の新知見としては、下顎運動の6自由度的限界値について、性別、歯列期別に測定し、各々の相違や相関関係を調べたところ、
1.性差については、永久歯列期の場合、すべての項目で男子は女子に比べ有意に大きい値を示したが、乳歯列期では有意な差が認められず、混合歯列期においては水平面回転範囲のみ男子が有意に大きい値を示した。
2.咬合発育段階の推移では、女子は乳歯列期から混合歯列期では男子より大きい値を示す項目が多く、前頭面回転範囲の以外のすべての項目で乳歯列期から混合歯列期、混合歯列期から永久歯列期への増加がほぼ均等に緩やかに上昇し、比較的早い発育段階より成人の値に近い値を示していた。男子は、その値の推移は混合歯列期まで緩やかな上昇を示したが、混合歯列期から永久歯列期にかけて急上昇を示し、永久歯列期ではすべての項目で女子に比べ有意に大きい値を示した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 菊池元宏: "磁気を利用した下顎運動6自由度測定装置の試作-その臨床応用について-" 顎口腔機能学会雑誌. 1. 79-85 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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