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1995 年度 実績報告書

がん関連遺伝子を標的とした遺伝子操作に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06454608
研究機関九州大学

研究代表者

笹月 健彦  九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (50014121)

研究分担者 山本 健  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (60274528)
福井 宣規  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (60243961)
上川路 信博  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (90224659)
谷口 俊一郎  信州大学, 医学部, 教授 (60117166)
キーワード大腸癌細胞株 / 遺伝子相同組み換え / K-ras遺伝子 / 血管内皮増殖因子
研究概要

ヒト大腸癌細胞株(DLD-1、HCT116)を用いて変異K-ras遺伝子を相同組み換えの技術を用いることによって、正常遺伝子と置換した細胞株(DKS-8、Hkh-2)を樹立し、これを親株と比較解析することにより、本年度は癌の臨床的悪性度における変異K-ras遺伝子の寄与を検討した。DKS-8やHkh-2において、親株と比較して血管内皮増殖因子(VEGF)の産生低下が観察され、このことよりK-ras遺伝子の変異がVEGFの産生増殖をもたらし、その結果血管新生を介して臨床的悪性度を高めていることが示唆された。
このように本研究は、in vitro遺伝子相同組み換えの技術を用いて、変異K-ras遺伝子の細胞の癌化における意義を検討したものである。このアプローチは、他の変異癌遺伝子あるいは変異癌抑制遺伝子の癌化における意義づけを詳細に解析する際にも応用でき癌化の分子機構の包括的理解につながるものと思われる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] J. Rak: "Mutant ras oncogenes upregulate VEGF/VPF expression: Implications for induction and inhibition of tumor angiogenesis" Cancer Research. 55. 4575-4580 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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