研究概要 |
睡眠中の体動の詳細な検討とその発現機序について解明することを目的として,平成6年度においては,まず基礎的実験として人為的に体動を起こさせ,その際の身体各部の温度,筋緊張および皮膚血流との関係について検討を行う予定で,まず,測定機器調達の準備を行った。 当初の計画では,購入機器のうち血流計を1チャンネルのみのものを購入する予定であったが,2チャンネルのものがほぼ同価格で秋期に発売される,という情報を得たので,高額な測定器でもあり研究の能率化を図るためにも,ぜひそれを購入したいと考え発売まで待機し,11月中旬に入手した。そのため,研究の進行状況が大幅に遅れ,現在までのところ,各測定機器を単独に使用して使い方をマスターすることに力を注いでいる。 これまでに行った皮膚接触圧の測定結果から,種々の寝姿勢時において圧力が大きくかかる身体の部位は,腰椎の骨盤部,肩甲骨部などであるが,圧力と筋緊張との関係は必ずしも相関しているとはいえず,寝具の弾性など複雑に影響しあっていることがわかった。 来年度は,本研究課題の中心である体動と血流量と皮膚圧との関係,および寝具の弾性との関係についてウォーターベットなども加えて検討する予定である。
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