研究課題/領域番号 |
06454624
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研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
並木 和子 椙山女学園大学, 生活科学部, 教授 (90065011)
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研究分担者 |
山田 隆康 慶応大学, 伊勢慶応病院・内科, 講師 (10166712)
飯塚 佳恵 椙山女学園大学, 生活科学部, 助手 (50257573)
山中 みどり 椙山女学園大学, 生活科学部, 助手 (60139962)
山下 かなへ 椙山女学園大学, 生活科学部, 教授 (40080113)
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キーワード | 血漿脂肪酸 / 血漿トコフェロール / 動脈硬化指数 / 食事と血液流動性 / 魚食と血漿脂肪酸 / 魚食と動脈硬化 / 魚食と頸動脈エコー / 魚食と大動脈脈波速度 |
研究概要 |
本研究は、食環境の顕著に異なる地域住民を対象として食生活調査を行い、同時に血漿中の脂肪酸、トコフェロール量などの血液性状とともに頸動脈エコー、大動脈脈波速度などの動脈硬化指標の検査も行い、食生活と動脈硬化進行との関連について検討することを目的とている。 平成7年度には、6年度に採取凍結保存してある農村地区住民の血漿の脂肪酸及びトコフェロール量の分析を行ない終了した。一方、6年度に分析が終了している漁村地区住民の血漿脂肪酸値及びトコフェロール量、その他依頼分析を行った生化学値等のコンピューターへの入力を行い、その統計解析に着手した。 平成7年度には,これら集積されたデーターの中、漁村地区住民 307名について総コレステロール値とHDL値より動脈硬化指数(TCH-HDL)/HDLを求め、2.5以下を正常域群、2.6〜3.9を境界域群、4.0以上を異常域群としてこの3群について検査諸項目との相関関係を調べた。 得られた結果の一部を以下に示す。 1.動脈硬化指数 正常域37.1%、境界域41.1%、異常域21.8%全体に動脈硬化指数が高い傾向を示した。 2.頸動脈エコー(IMT) 正常域群のIMTは0.66mm、境界域群0.72mm、異常域群は0.73mmと明らかな相関が認められた。 この値は、年齢とともに増加を示したが、漁村住民のIMTは、全国平均の年齢による増加より遅い。 3.大動脈脈波速度 正常域群7.61m/sec,境界域群8.10m/sec,異常域群8.23m/secと相関を示した。また、この値は年齢とともに増加を示したが、しかし漁村住民は、全国平均の増加傾向より遅い傾向を示した。
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