研究課題/領域番号 |
06454646
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
千谷 晃一 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 教授 (60179942)
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研究分担者 |
藤村 吉博 奈良県立医科大学, 輸血部, 教授 (80118033)
林 宣宏 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助手 (80267955)
松井 太衛 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助手 (90183946)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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キーワード | 血小板粘着・凝集 / フォンビルブランド因子 / vWF活性化因子 / GPIb結合タンパク質 / 細胞外マトリックス / III型コラーゲン / Type III collagen |
研究概要 |
1)血小板粘着、凝集を調節する種々の蛇毒タンパク質の精製と構造-機能相関:既にBothrops jararaca蛇毒よりフォンビルブランド因子(vWF)を活性化し、血小板凝集を惹起するボトロセチンの精製とそのユニークな全化学構造の解析に成功しているが、本研究では同じ蛇毒から、トロンビン様活性をもつボトロンビン、コラーゲン惹起血小板凝集を阻害するジャララギン-C、血小板GPIbと特異的に結合して、vWFと血小板の結合を阻害するジャララカGPIb-BP(別名ヨシトビン)など作用の異なる種々のタンパク質性因子を精製し、その全アミノ酸配列を決定した。GPIb結合タンパク質は別種の蛇毒からも単離し、それらの構造を詳細に比較検討するとともに、それらの構造-機能相関に関する知見を得た。このほか、Bitis arietansの蛇毒中に強いボトロセチン様活性を検出し、ビチスセチンと命名した。単離後全一次構造を決定した。ボトロセチンとの相同性は45%と低く、両者でその作用機序が異なることを示唆した。2)vWFの生理的活性化分子の探索:ボトロセチンに対して作製したモノクロナール抗体の1種(BCT-4-3)がヒト血管内皮細胞に反応性を示し、その反応はフィブロネクチンの添加により増加した。臍帯抽出液より、BCT-4-3固定化カラムを用い、ボトロセチン疑似分子を精製したところ、フィブロネクチンと130kDaタンパク質が抽出され、これらの複合体が生理的vWF活性化分子であると推定した。3)vWFと細胞外マトリックス成分との結合:vWFとマトリックス構成タンパク質との結合をELISA系で調べたところ、III型コラーゲンのみが特異的に結合することが判明した。しかし、静的状態ではその結合によりvWFとGPIbの細胞外ドメインに相当するグリコカリシンとの結合は惹起されなかった。このことは、その結合はさらに動的状態におけるずり応力などの変化が必要であることを示唆するものである。
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