• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

転写メディエーターの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 06454673
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

広瀬 進  国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 教授 (90022730)

研究分担者 上田 均  国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 助手 (60201349)
キーワード転写 / 転写制御因子 / ショウジョウバエ
研究概要

ショウジョウバエの形態形成に関わるfushi tarazu遺伝子のエンハンサーに塩基配列特異的に結合する因子FTZ-F1は、MBF1,MBF2という2つのメディエーターを介して基本転写因子と複合体を形成し、fushi tarazu遺伝子の転写を活性化する。本研究の目的は、メディエーターのcDNAをクローニングしてその構造と機能を調べることにより、転写制御因子のシグナルがメディエーターを介して基本転写因子に伝わる機能を解明することにある。本年度は、まず精製したMBF1とMBF2をトリプシンやV8プロテアーゼで部分分解して得たペプチドのアミノ酸配列を決定した。次に、その情報に基ずいて調製したプライマーを用いてPCRを行った。アミノ酸配列から予想される塩基配列をもつPCR産物をプローブに用い、cDNAライブラリーをスクリーニングしてMBF1とMBF2のcDNAをクローニングした。MBF1のcDNAは分離されたばかりでまだ解析が進んでいないが、MBF2cDNAの塩基配列を解析したところ、この因子は既知のタンパクとはホモロジーをもたない、新しい因子であることが判明した。cDNAを大腸菌で強制発現して得たrecombinant MBF2は転写活性化能をもっていたので、基本転写因子との相互作用を調べたところ、TFIIAと結合することが明かとなった。今後、MBF1cDNAについても構造解析を進めると共に、大腸菌で強制発現したrecombinantタンパクを用いてTATAボックス結合因子との相互作用を調べる予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] F.Q.Li: "Mediators of activation of fushi tarazu gene transcription by BmFTZ-F1" Molecular and Cellular Biology. 14. 3013-3021 (1994)

  • [文献書誌] G.C.Sun: "Intermittent expression of BmFTZ-F1,a member of the nuclear hormone receptor superfamily during development of the silkworm Bombyx mori" Developmental Biology. 162. 426-437 (1994)

  • [文献書誌] C.Ohno: "The Drosophila nuclear receptor FTZ-F1α and FTZ-F1β compete as monomers for binding to a site in the fushi tarazu gene" Molecular and Cellular Biology. 14. 3166-3175 (1994)

  • [文献書誌] N.Fuse: "Diploidy of Drosophila imaginal cells is maintained by a transcriptional repressor encoded by escargot" Genes & Development. 8. 2270-2281 (1994)

  • [文献書誌] F.Q.Li: "Sequences of two cDNAs encoding silkworm homologues of Drosophila metanogaster squid gene" Gene. (印刷中). (1995)

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi