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1995 年度 実績報告書

アポトーシスの分子機構と機能

研究課題

研究課題/領域番号 06454679
研究機関東京理科大学

研究代表者

田沼 靖一  東京理科大学, 薬学部, 教授 (10142449)

研究分担者 青木 一正  東京理科大学, 薬学部, 助手 (10184029)
キーワードアポトーシス / DNA断片化 / 細胞縮小 / エンドヌクレアーゼ / 細胞死 / ネクローシス
研究概要

アポトーシスの特徴であるDNAの断片化を司るエンドヌクレアーゼに焦点を絞り、その実体の同定とcDNAクローニングを行うことによって、その構造と機能を解明することを目的とした。
X線照射によってアポトーシスを誘発させたラット胸腺細胞の核からアポトーシスを司るエンドヌクレアーゼを完全精製し、その性状を詳細に解析した。その結果、新規な核型エンドヌクレアーゼであることが判明し、DNaseγと名付けた。本酵素は、分子量33kDaのCa^<2+>/Mg^<2+>-依存性の中性エンドヌクレアーゼであることが判明した。DNaseγの精製標品をリシルエンドペプチダーゼ、又はアスパルティックエンドペプチダーゼで処理し、得られたペプチドをHPLCにより分取し、気相アミノ酸シークエンサーによってそれらの部分アミノ酸配列を決定した。これらの部分アミノ酸配列を基にプローブを作製し、ラット胸腺cDNAライブラリーよりクローニングを行ない、その全塩基配列を決定した。このcDNAより予想されるアミノ酸配列から、DNaseγはN末端にプリカーサーペプチドを有することがわかった。また興味深いことに、このプリカーサー領域にはロイシンジッパーが存在していた。一方、C末端には核移行シグナルがあり、内部にDNaseIと類似した酵素活性中心があることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Sei-ichi Tanuma: "A Macrocircular ellagitannin, oenothein B, supresses mouse mammary tumor gene expression via inhibition of poly(ADP-ribose)glycohydrolase." Biochem. Biophys. Res. Commun.210. 329-337 (1995)

  • [文献書誌] Sei-ichi Tanuma: "Induction of autoantibodies in normal mice by injection of nucleobindin and natural occurrence of antibodies against nucleobindin in autoimmune MRL/lpr/lpr mice." Immunol. Lett.45. 35-42 (1995)

  • [文献書誌] Sei-ichi Tanuma: "Apoptosos: a cell ellimination mechanism." Sut. Bull.12. 36-43 (1995)

  • [文献書誌] "Induction of apoptosis by T2 toxin and other natural toxins in HL-60 human promyelotic leukemia cells." Natural Toxins. 3. 129-137 (1995)

  • [文献書誌] Sei-ichi Tanuma: "DNA fragmentation in apoptosis." Tiss. Cult. Res. Commun.53. 1-9 (1995)

  • [文献書誌] Sei-ichi Tanuma: "Molecular mechanisms of apoptosis." Prog. Mol. Subcell. Biol.32. 1-12 (1995)

  • [文献書誌] 田沼靖一: "アポトーシス -細胞の生と死-" 東京大学出版会, 145 (1994)

  • [文献書誌] 田沼靖一: "アポトーシス -機能と機構-" 日経サイエンス社, 213 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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