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1995 年度 実績報告書

アカゲザル運動野・運動連合野機能の発達の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06454714
研究機関京都大学

研究代表者

久保田 競  京都大学, 霊長類研究所, 教授 (30027479)

研究分担者 澤口 俊之  京都大学, 霊長類研究所, 助手 (00183830)
キーワードギャバ / 運動記憶 / 接近運動 / 運動連合野
研究概要

コザル及び大人アカゲザルが遅延反応が行っているとき,ギャバ、ドーパミン及びグルタミン酸の阻害剤を運動野と運動連合野に局所注入して、接近運動に対する効果を調べてきた。本年度は、機械的刺激装置(ダイヤメディカル、DPS-270)で掌を刺激して手の把握反射を誘発して接近運動と注入領域との関係を特に調べ、接近運動を定量的に記載する努力を、ひまわりイメージ解析システムを使っておこなった。そのうち、誘発された把握反射と接近運動との関係をはっきりさせることはできなかったが、大人サルの接近運動に対するギャバ阻害剤ビククリンの効果を定量的に記載することに成功した。運動連合野の限られた領域にビククリン注入を、3年以上訓練を続けた2頭の大人サルで、サルが視覚性接近運動をおこなっているときにおこなった。サルが手を動かしてはいけないときに、接近運動と運動の軌跡、筋電図活動の量とパタンが区別できない運動が誘発された。つまり、サルが学習した視覚性接近運動が、微量ビククリンによってギャバ制御ニューロンの脱抑制によって起こされたことになり、運動の記憶が運動連合野の背内側部から運動野の結合経路内にできたことを意味する。おそらく運動連合野内のギャバニューロンから錐体ニューロンへのシナプスで、または運動連合野から運動野への運動連合野から運動野へのシナプスで、結合が強くなったと考えられる。この結果は、J. Neurophysiol. の平成8年3月号に印刷される予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Sawaguchi, T., Yamane, I. and Kubota, K.: "Application of GABA antagonist Bicuculline to the premotor cortex reduces the ability to withhold reaching movements by well-trained monkeys in visually guided reaching task." Journal of Neurophysiology. 75(in press). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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