研究課題/領域番号 |
06454718
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡部 勝 大阪大学, 微生物病研究所, 助教授 (30089875)
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研究分担者 |
瀬谷 司 大阪府立成人病センター, 第六部, 室長
西宗 義武 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (80029793)
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キーワード | 補体制御因子 / トランスジェニックマウス / ウイルスセプター / 生殖免疫 |
研究概要 |
1)MCPを発現するトランスジェニックマウスを作製するためにMCPのcDNAをchickenのbata-actinのプロモーターに結合したベクターを作り、マウスの受精卵に注入した。10ライン程のトランスジェニックマウスが得られたが、いずれのラインにも強いMCPの発現は認められなかった。とくに、本来MCPが多量に発現する血球系での発現には見るべきものがなった。さらに、発現量をあげさらに発現部位を自然状態に近付けたものを実現させるために、現在MCPのゲノムをとりつつある。MCPのプロモーターに第一イントロンまでを含むミニジーンをvectorとして打ち込みたいと考えている。 2)MCPのハシカウイルス受容体としての必要ドメインについて検討した。MCPにはSCRと呼ばれる4つの細胞外ドメインがあるのでそれぞれのひとつを欠くミュータントジーンを作りCHO細胞上に発現させてウイルスレセプターとしての機能を見たところ、SCR1とSCR2が主にウイルスの結合する部位であることを認めた。これに対して補体制御作用は主にSCR2とSCR3が担っていることを明らかにした。 3)生殖免疫に関連する部分では精漿中に含まれるMCPが実はプロスタゾームという膜成分の上にのっていることを明らかにし、さらにこのプロスタゾーム存在下にvero cellへのハシカウイルスの感染が抑制されることを確認した。勿論、プロスタソーム上のMCPには補体制御作用があわせて存在することも確認された。
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