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1995 年度 実績報告書

霊長類によるヒト代替骨髄抑制モデルの開発ならびに造血機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06454721
研究機関(財)実験動物中央研究所

研究代表者

鈴木 修三  財団法人 実験動物中央研究所, 前臨床研究部, 主任研究員 (80113439)

研究分担者 直 弘  財団法人 歛験動物中央研究所, 前臨床研究部, 主任研究員 (50167227)
伊藤 守  財団法人 歛験動物中央研究所, 免疫学研究室, 室長 (00176364)
谷岡 功邦  財団法人 歛験動物中央研究所, 霊長類研究室, 室長 (10072406)
キーワードマ-モセット / カニクイザル / サル骨髄抑制モデル / CD34 / フローサイトメトリー
研究概要

平成7年度は,前年度の成績を基に,カニクイザルおよびマ-モセットの造血・免疫担当細胞のマーカーの検出と骨髄細胞の移植実験を行い,以下の研究成果および知見を得た。
1.細胞膜下のCD3のε-chainに対する抗ヒト白血球ポリクローナル抗体を用いてカニクイザルおよびマ-モセットのCD3陽性細胞の検出について検検討した。その結果,カニクイザルおよびマ-モセットともに,CD2陽性細胞分画にDC3陽性細胞の存在を確認することができた。
2.免カニクイザルの初期活性化抗原であるCD69を抗ヒト白血球モノクローナル抗体を用いて検索した結果,ConAと共に12時間培養して幼若化させたカニクイザルのリンパ球には明かなCD69陽性の細胞が増加を示した。これにより,CD3陽性分画中のCD69陽性細胞を算出して,活性化T細胞の数を正確に測定することが可能となった。
3.抗ヒト白血球モノクローナル抗体を用いて,マ-モセットおよびカニクイザルのCD34陽性細胞の検出を行なった。その結果,いずれのサルにおいてもQBEND10のクローンにより検出が可能であった。また,マ-モセットではクローン561の抗体においても検出が可能であり,これらの抗体を用いて分離したマ-モセットの骨髄細胞培養ではQBEND10より561のクローンで分離した細胞により多くのコロニーを形成した。
4.マ-モセットに7.5あるいは9.5Gyの^<60>Coの全身照射後の血液,骨髄細胞および全身状態を観察したが,いずれの線量においても重度の骨髄障害の発現とともに照射10日前後に死亡した。
5.マ-モセットの骨髄細胞をトランスジェニックマウス(hGMーCSF/Tg-SCID)に移植して,マ-モセットの骨髄造血能をマウス体内で検索した。300cGyの軟X線の全身照射およびTMβ1(IL2β1)の前処置を施した,10〜12週齢のhGM-CSF/Tg-SCIDおよびSCIDマウスに,マ-モセットの骨髄細胞を尾静脈から移植した。その結果,マ-モセットの骨髄細胞を移植したhGM-CSF/Tg-SCIDでは脾腫が観察され,赤脾髄に赤芽球,巨核球,顆粒球および骨髄球が観察された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 日比野 仁: "コモンマーモセット造血系を用いた遺伝子治療モデルの確立を目指した基礎的検討" International Journal of Hematology. 63. 154-154 (1996)

  • [文献書誌] 鈴木修三: "カニクイザルのリンパ球サブセット分類(発表予定)" アニテックス. 8. (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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