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1994 年度 実績報告書

歯および歯周組織の振動特性の解析とその歯周病診断への適用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06454725
研究種目

一般研究(B)

研究機関日本大学

研究代表者

西連寺 永康  日本大学, 歯学部, 教授 (40058839)

研究分担者 小池 一喜  日本大学, 歯学部, 講師 (70096808)
木村 一之  日本大学, 歯学部, 講師 (30147631)
キーワード歯と歯周組織 / 振動特性 / 周波数解析
研究概要

本研究年度における成果は以下の通りである。
I.測定装置系の改良
荷重部→加速度ピックアップ(NP-3210)→FETアナライザ(CF-5220)→カラープロツタ(CX-338)から構成される測定装置を構成した。
その結果
(1)加速度ピックアップの感度向上により、加振圧を減じ、実用化に際し患者への負担を低減できる。
(2)2ch FFT分析により、時間t1,t2のパワースペクトルの並列表示ができ、病態の経時的変化の比較が容易になった。
(3)従前の扇型テンションゲージ荷重部は、サイズの故に生体臼歯部への加圧が困難であったので、市販加圧・ハンマーを小型化して検討を続行中である。
(4)振動波形のコンピュータ処理のためのプログラムを適用して、表示の明瞭化を図っている。
II.歯の植立模型によるシュミレーション実験
抜歯したヒト単根歯、複根歯の根周囲に解剖学的歯頚線から根尖までを、厚さ0.3mm,0.9mmのシリコンラバー(Si・R)で覆い硬石膏内に埋植した模型、同じくSi・Rを付与しなかった模型、サルに嵌植され機能しているオッセオインテグレーション型インプラントについて、パワースペクトル・パターンを比較した。
(1)生体天然歯では、ブロードな1ピークを示した。
(2)単根歯植立+Si・R模型では特徴ある3ピークを示し、Si・Rの厚さは余り関係がなかった。
(3)Si・R層のないものでは連続した崩れた波形を示した。
(4)インプラントは、(2)と類似のパターンを示した。すなわち、骨との化学的結合はないものと考えられる。
(5)単根歯と複根歯のパターンはやや異なるようで、さらに解析を加える必要がある。
III.動物実験
オスの健康なニホンザルの上顎前歯について測定した振動パターンの季節変動は、5月初から11月末までの期間では特に認められなかった。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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