研究課題/領域番号 |
06455006
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
麻生 建 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (80012524)
|
研究分担者 |
大石 紀一郎 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (30194070)
石田 勇治 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (30212898)
足立 信彦 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (10175888)
工藤 章 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (90092197)
木村 靖二 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20011306)
|
キーワード | ベルリン / ベルリン問題 / ドイツ文化史 / 国際政治 / 統一ドイツ / ヨーロッパ統合 / 都市文化 |
研究概要 |
最終年度にあたる本年度は、前年度までになされた研究資料・文献の蓄積およびその分析に基づき、ベルリンについての多角的・総合的な研究を進展させた。前年度までに各研究分担者はそれぞれの立場からベルリンという具体的な一地域の特定の問題について掘り下げることを試みてきたが、今年度はその個別的な成果を相互に連関させてることに重点を置いている。具体的には、1.地域としてのベルリン、2.首都ベルリン、3.ベルリンと文化、4.多民族社会としてのベルリン、という4つのテーマについて考察した。1に関しては、麻生と箭野が、これまで蓄積された成果や資料に基づいて多角的な学際的地域文化研究の理論的枠組みを整理することを試みた。2に関しては、工藤と石田が首都ベルリンの歴史的変遷を考察し、今後の欧州統合においてベルリンが果たす役割と現状について分析を行った。3に関しては、木村と田中を中心に、文学・芸術、建築・都市計画、サブカルチャーなどの領域について、ベルリン特有の文化が花開いた背景と変遷を概観した。4に関しては、足立と大石が、多民族文化の接点としての国際都市ベルリンの現状と社会構造について検討し、特にヨーロッパの諸都市や東京との比較において問題点を整理することを試みた。これらの研究成果は更に各研究分担者の相互的な意見交換を経た上で研究報告書としてまとめられる予定である。
|