研究課題/領域番号 |
06507003
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研究種目 |
試験研究(A)
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研究機関 | 国立循環器病センター |
研究代表者 |
高野 久輝 国立循環器病センター研究所, 人工臓器部, 部長 (60028595)
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研究分担者 |
塚原 金二 (株)アイシンコスモス, 研究員
増澤 徹 国立循環器病センター研究所, 人工臓器部, 室員 (40199691)
巽 英介 国立循環器病センター研究所, 人工臓器部, 室長 (00216996)
中谷 武嗣 国立循環器病センター研究所, 生体工学部, 室長 (60155752)
妙中 義之 国立循環器病センター研究所, 人工臓器部, 室長 (00142183)
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キーワード | Liquid / Ventilation / Breathing / Perfluorocarbon |
研究概要 |
平成6年度には、以下の研究成果を得ることができ、今後現在研究発表を行ってゆく予定である。 (1)本研究の第一の基本仮説である、排液後の残存液量(ERV:気体呼吸時のFRCに相当)が過多であることによる種々の悪影響は証明できた。ERVの増加に伴いガス交換効率の低下が認められ、PaO_2には変化はないものの、PaCO_2は上昇した。また同時に混合静脈血酸素飽和度も有意に低下する(ヘモグロビン値には差はない)ことが認められ、ERVの増加は循環系にも悪影響を及ぼすことが証明できた。 (2)最もガス交換効率のよいERVは、フロロカーボン注入時に気道圧をゼロとする量(機能的残液量と定義:FRCL)であったが、通常の排液方法ではFRCLまで排液させるには長い排液時間を要することが判明した。 (3)液体呼吸ではrecoil圧(肺での反発圧)が小さいため、排液には陰圧をかけることが必要である(通常落差排液を行っている)。しかし、陰圧の程度がさほど大きくなくとも排液期の末期に気道が虚脱を来し、流れが急激に途絶し、気道圧が急激に過大な陰圧となる現象が起ることが判明した。 (4)上記(2)(3)を検討するため、家兎を犠死させ短時間の内にフロロカーボンで肺内を満たした状態から、排液させる実験を行った。排液落差が大きいほど排液末に発生する陰圧は大きいものの、排液落差の大小に拘らず、ERVがFRCLとなるまでの排液時間に差がないことが認められた。一方、排液の途中で落差を小さくすると排液末の陰圧の発生が抑えられると同時に排液時間が短縮できることが判明した。今後、この排液方法による液体呼吸の検討も併せて行う予定である。
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