研究課題/領域番号 |
06551006
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
八重樫 純樹 静岡大学, 情報学部, 教授 (30006358)
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研究分担者 |
安孫子 昭二 東京都埋蔵文化財センター, 研究調査員
菅原 研次 千葉工業大学, 情報工学科, 教授 (00137853)
鈴木 保彦 日本大学, 芸術学部, 教授 (20147680)
倉田 是 千葉大学, 工学部, 教授 (00009218)
西本 豊弘 国立歴史民俗博物館, 考古研究部, 助教授 (70145580)
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キーワード | 土偶 / 考古学資料 / データベース / 情報システム / シンポジウム / 長野県考古学会 / 中期土偶 / 考古学情報 |
研究概要 |
本年度は10月に国立歴史民俗博物館より、静岡大学情報学部への転勤もあり、10月の前後は転勤に伴う諸雑務、整理、事務慣行への対応等に時間をとられ、多少の変更等はあったが、ほぼ目標の計画は達成された。以下、概要を示す。 1.研究活動の設定:「土偶とその情報」研究会を中心としたシンポジウム活動計画を、転勤が10月であるため、早期に設定する必要があり、月例会等、4月から開始した。また、情報システム系も、その事から、早期に活動を開始した。 2.シンポジウム活動:情報公開・土偶基礎情報の組織的整理・分析として、以下を遂行 (1)平成8年2月3日〜4日に長野県松本市において、長野県考古学会の共催として、中部地方中期土偶を中心に「土偶シンポジウム4長野大会」を遂行(約230名参加)、成果として資料集(A4版416頁)、発表要旨集(A4版130頁)を刊行。累々たる中部地方中期土偶の分布と系譜を明らかにするとともに、今後の課題として、この時期の中部地方縄文文化、並びに全国の土偶との本質的関係問題がいくつか提起された。 (2)平成8年度開催予定の「土偶シンポジウム5」宮城大会の準備活動を遂行した。 3.情報システム系:平成7年3月に国立歴史民俗博物館公開データベースシステムにて、第一版土偶データベースを公開した。今年度はその利用状況の調査を行うとともに、パーソナル系にて、画像データを作成試験(CD-ROM)、その実験を行った。これらの評価は平成8年度予定。 4.その他:シンポジウム活動は今年度で4回を迎え、その累積成果は膨大であり、今後の研究可能性がはっきり見えてきた。また、情報公開方法も多様化し、その具体的対応試験も迫られているように考える。来年度は、本研究をまとめるだけでなく、今後の展開についても研究資料の公開刊行、考古学、情報学両面からの活動設定を具体化する。
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