研究課題/領域番号 |
06554004
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
広瀬 立成 東京都立大学, 理学部, 教授 (70087162)
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研究分担者 |
仲伏 広光 住友電機(株), 量子機器事業部, 取締役
汲田 哲郎 東京都立大学, 理学部, 助手 (30271159)
五十子 満大 東京都立大学, 理学部, 助手 (60087004)
千葉 雅美 東京都立大学, 理学部, 助手 (60128577)
浜津 良輔 東京都立大学, 理学部, 助教授 (20087092)
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キーワード | 偏極陽電子 / ゼーマン効果 / スピン回転 / ポジトロニウム / 減偏極 / クエンチング / 消減ガンマ線 |
研究概要 |
1.スピン回転を追跡する一般的プログラムPOEM(POlarized beam simulator in Electric and Magentic fienld)を開発し、ビーム輸送系および中での減偏極を計算した。この成果は、Computer Communication誌に発表の予定である。本プログラムを利用して、物質中での減偏極について信頼ある推定手法を開発し、ターゲット物質(アルミニウム)とモデレーター(タングステン)での減偏極を、それぞれ12%、4%と見積もることができた。また、他の実験データとの比較により、計算の信憑性を確認した。この成果を論文にまとめ、JJAPに投稿し出版が決定されている。 2.磁場クエンチングによる偏極度測定装置を制作し、サイクロトロンによる陽電子偏極度として39.6%を得た。この成果は、スイスで開かれた低速陽電子ビーム国際会議で講演発表され、またApplied Suraface Scienceに公表された。なおデータ解析の詳細については現在検討が進んでいるが、5月に開かれる陽電子消滅国際会議で発表する予定である。
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