研究概要 |
本研究は原始太陽系の物質進化を可視化するための、同位体顕微鏡システムの実用化を目的とする。本研究における同位体顕微鏡の性能は「画像分解1μm,同位体比分解精度千分の1(相対値」とする。本性能は原始太陽系の研究において十分な能力である。二年度において明らかにしたい点は:新しいイオン検出器とSIMSの結合によるシステムを構築し、同位体顕微鏡としての精度を評価する。 今年度は、前年度の評価の成果をフィードバックし、新しいコンセプトのAMIをテストした。また、同位体顕微鏡システムとして完成させるため、隕石試料中の同位体比分布の画像を撮影し、システム全体の精度を評価することに重点を移した。具体的には、二次イオン質量分析装置と前年度試作した二次元イオン検出装置からなる同位体顕微鏡システムの同位体質量分別作用の評価を行ない、その補正法を開発した。
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