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1995 年度 実績報告書

高性能希ガス質量分析計

研究課題

研究課題/領域番号 06554023
研究機関九州大学

研究代表者

高岡 宣雄  九州大学, 理学部, 教授 (40028171)

研究分担者 中村 智樹  九州大学, 理学部, 助手 (20260721)
キーワード質量分析計 / 希ガス / 隕石
研究概要

地球岩石や隕石などの地球外物質に含まれている極微量(<10^<-12>cm^3STP)の希ガス同位体組成を測定し、地球や太陽系の起源、地球内部の状態や大気の起源を調べるために、極微量の希ガス同位体比を精密に測定できる質量分析計を組み立て、全体の性能を調べた。極微量希ガス分析では、排気を停めた状態(静作動)で超高真空を保ちながら分析を行う。
質量分析計を排気計(ターボ分子ポンプ+ロータリーポンプ)に接続して、焼出し排気をして排気系統のチェックを行った結果、真空度5x10^<-9>Torrの超高真空が得られた。次に、イオン源感度をチェックするために、イオン源スリット幅を1mm、コレクタースリット幅を0.4mmとして質量分析した。質量スペクトルから計算した質量分解能は77(10%ピーク値)、イオン源感度は 2x10^<-3>A/Torrである。これは、収差をゼロと仮定したときの理論分解能(191)の40%である。またイオン引き出し効率はほぼ100%がえられた。更に希ガス分析に必要な分解能700を得るために、イオン源スリット幅を0.4mm(長さ5mm)、コレクタースリット幅を0.1mmとして実験した。質量スペクトルから得られた分解能は100で、予想値の1/7であった。イオン源感度は3x10^<-4>A/Torr(引き出し効率約43%)が得られた。これらの結果、スリットを実用値まて絞っても感度に問題がないことや排気系に問題がないことが分かったが、分解能が上がらない原因を追及しこれを向上させること及びハロゲンイオンのピークを除去することが解決すべき今後の問題点として残っている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] N.Takaoka: "Half-life of ^<130>Te double-beta decay measured with geologically qualified samples." Phys.Rev.C. 53(印刷中). (1996)

  • [文献書誌] N.Takaoka: "Noble gases in tellurium and associated minerals and double-beta decay of ^<130>Te." J.Mass Spectrom.Soc.Jpn.,. 44. 63-77 (1996)

  • [文献書誌] T.Nakamura: "X-ray study of PCP from the Marchison CM carbonaceous chondrite." Proc.NIPR Symp.Antarct.Meteorites,. 9(印刷中). (1996)

  • [文献書誌] M.Sekiya: "Condition for the formation of the compound chondrules in the solar nebula." Proc.NIPR Symp.Antarct.Meteorites,. 9(印刷中). (1996)

  • [文献書誌] T.Nakamura: "Impact-induced chondrule flattening in the Allende CV3 carbonaceous chondrite:Shock experiments." Meteoritics,. 30. 344-347 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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