• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

圧力ジャンプNMR装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06554026
研究機関神戸大学

研究代表者

赤坂 一之  神戸大学, 理学部, 教授 (50025368)

研究分担者 今成 司  日本電子株式会社, 主幹研究員
今野 卓  神戸大学, 自然科学研究科, 助手 (50225637)
山田 博昭  神戸大学, 理学部, 助教授 (90030767)
キーワード高圧NMR / 圧力ジャンプ / ケト-エノール平衡 / 蛋白質変性 / プロトンNMR
研究概要

1。大口径熱膨張型セルの試作
肉厚ガラス管(Duran,内径1.7mm)を購入し、これを用いて新しいタイプの熱膨張型セルを試作した。テストの結果最高2500気圧までの耐圧性能をもっていることが判明した。従来のセル(内径0.8mm)の約4倍の試料溶液を包含することができるため、高感度を必要とする測定に適している。これを用シス-1,12-ジメトキシパラシクロファンの高圧NMR測定に適用し、ケト-エノール平衡に関して従来とは異なる結果を得た。
2。合成石英製高圧セルの製作
圧力ポンプ、銅ベリリウム製バルブ、SUS-316製セパレーター、合成石英セルよりなる高圧NMR測定システムを完成した。これを400MHzNMR分光器に結合し、リボヌクレアーゼAの重水溶液を対象に一定気圧(2000気圧)下で、温度を変えてプロトンNMRスペクトルの測定に成功した。
3。圧力ジャンプNMR装置の試作
高圧ニードルバルブ、圧力ジャンプ用チェックバルブ、ストライカ-、メカニカルトリガー、高圧配管(いずいれもSUS-316製)よりなる圧力ジャンプ装置を試作した。圧力媒体にメタノールを使用して、2500気圧から常圧へ瞬間的に圧力をジャンプさせる実験に成功した。この装置に、すでに試作を終わっている400MHz分光計用の合成石英製高圧セル(耐圧3000気圧以上)を結合し、圧力ジャンプNMRの測定実験を行うための準備を整えつつある。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Yamaguchi, T.: "Thermodynamics of Unfolding of Ribonuclease A Under High Pressure. A Study by Proton NMR." J. Mol. Biol.250. 689-694 (1995)

  • [文献書誌] 山口徹: "高圧NMRによる蛋白質の構造安定性の研究" 高圧力の科学と技術 特別号. 4. 104 (1995)

  • [文献書誌] 山田博昭: "高圧高分解能NMRの測定" 磁気分析装置利用シンポジウム. 21-24 (1995)

  • [文献書誌] Hayashi, R. et al. eds.: "The Proceedings of International Conference on High Pressure Bioscience and Biotechnology" Elsevier Science Publishers(in press), (1996)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi