研究課題/領域番号 |
06554032
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
広田 襄 京都大学, 理学部, 教授 (90093301)
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研究分担者 |
藤井 菌苗 日本電子K. K. 分析機器, 課長
寺嶋 正秀 京都大学, 理学部, 助教授 (00188674)
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キーワード | ESR / レーザーフォトリシス / 光検出ESR |
研究概要 |
本研究の目的は、まず電子スピン共鳴(ESR)装置と種々の分光測定の装置を組み合わせて、多機能レーザーフォトリシス装置を試作することである。そのために以下のことを行った。 (1)波長可変のパルスYAGレーザーシステムを導入して、可視から紫外にいたる種々の波長のレーザー光でレーザーフォトリシスが行えるようにする。 (2)ESRキャビテイ内でレーザーフォトリシスを行えるように、現有のキャビテイを改造し、レーザーフォトリシスとCIDEPの同時測定が可能なようにした。 (3)レーザーフォトリシス測定用の光学系、観測系を整備し、ESRキャビテイ内でのフォトリシスによって生成する過渡種の過渡吸収、螢光の同時測定を行えるシステムを作成することを試み、現在測定系の調整中である。 (4)ゼーマン分裂したスピン副準位間にマイクロ波による遷移をおこさせ、その影響を吸収、発光の変化として観測するODESR(光検出ESR)の測定が可能になるようるよう、ESR装置を改造した。 以上のようにして装置の試作を行い、現在その調整および性能のチェックを行って、不備な点の改良に努めており、具体的な応用は今後の課題として残されている。
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