本研究の初年度(平成6年度)では、追記型ビデオディスクレコーダーを利用して、N88BASIC言語により、5つのプログラムを作製した。すなわちプログラム1は、他のプログラムを示す目次であり、これを起動させることにより、実際に利用するプログラムをプログラム2〜5から選択し、実行する。プログラム又は、検索プログラムの本体である。このプログラムは、検索データをもとに、質問項目を利用者に提示しつつ、検索を進めていくプログラムである。プログラム3は、検索データファイルと原生動物分類表ファイルをもとに、検索表を作製するプログラムである。作製された検索表は、面として表示されるのみならず、テキストファイルにも保存され、ワープロ等での加工が可能である。プログラム4は、検索データファイルをもとに、検索の流れ図を作製するプログラムである。作製された流れ図は、画面に表示されるのみならず、テキストファイルにも保存され、ワープロ等での加工が可能となる。プログラム5は、別途に作製された検索項目事項が記述されたテキストファイルを、他のプログラムを用いて高速検索が可能となるランダムアクセス型ファイルに変換するプログラムである。続いて平成7年度では、原生動物検索ソフトウェアをより一層充実させるために、画像データを組み入れることを計画し、そのためのビデオ画像を収集したビデオ画像ライブラリーを作製した。用いた機材は、微分干渉顕微鏡に高性能3CCDビデオカメラを接続し、業務用ビデオレコーダで記録した。記録されたビデオ画像は120分テープ5巻におよび、それらのビデオ画像の一部はビデオプリンタでプリントアウトされた。以上のようにして、本研究における当初の計画をほぼ達成することができたと考えている。
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