研究課題/領域番号 |
06555007
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
武笠 幸一 北海道大学, 工学部, 教授 (00001280)
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研究分担者 |
飯塚 雅博 アルプス電気(株), 新潟事業部, 技師
数野 忠雄 ミツミ電機(株), 開発本部, 研究員
岩田 達夫 北海道東海大学, 工学部, 講師 (20119647)
末岡 和久 北海道大学, 工学部, 助手 (60250479)
早川 和延 触媒化学研究センター, 教授 (80218552)
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キーワード | STM / スピン偏極 / モット・スピン検出器 / 集束イオンビーム / 表面磁性 |
研究概要 |
円偏光励起化合物半導体探針をスピン偏極源とするスピン偏極STM装置の試作研究を開始した。 (1)スピン偏極STMを大気中より超高真空の系へ移行した。パークサイエンス製STMユニットを用い、STM真空チヤンバを光の導入が可能な構造とし、光照射の可能な試料部ユニット、光励起用光学系、、探針搬送系を付加して全体として真空中でスピン偏極の観測可能なSTMに改造を行った。現在10^<-6>Paで測定可能となり、大気中STMでS/Nの良いスピン偏極信号が観測された。又STSの測定も安定に出来る様になり、光起電力効果および表面準位の寄与と思われる現象を観測できた。 (2)強磁性探針あるいは将来的にはGaAs探針のスピン偏極度を予め同定する目的でモット-FEM分析器を新たに開発した。電子間の相互作用、相対論的効果を入れたシミュレーション計算を行った。試作1号機の40KeV加速電圧に比して、試作2号機では入射電子1〜5eV、加速電圧20〜60KeVに対し、Auターゲット上で1mmφに収束する構造が実現出来、更に汎用性が出てきた。次年度はMott検出器をSTMに付加する予定である。
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