研究概要 |
本年度の研究は、実用的な研削シミュレーションに備え,プログラムソフトおよび研削試験機の整備と,重要な入力パラメータである砥石の切れ刃分布や比研削抵抗の求め方について行った。 (1)プログラムソフト 研削仕上げ面粗さのシミュレーション用として,ワーキングモデルの基準長さを拡張し,高レベル化を図った。その結果,従来と比べて精度は5倍に,またシミュレータの高性能化もあって,演算速度は3.2倍に向上した。 (2)研削試験機の準備 試験機の円筒研削盤に,高精度の連続砥石切込み送り式のプランジ研削装置を設置した。 (3)シミュレーションの入力パラメータの研究 a.砥石の切れ刃分布 プランジ研削したテストピースの条痕から切れ刃分布を推測する方法を確立した。 比研削抵抗 砥粒切削断面積の分布を考慮した比研削抵抗の求め方を開発した。
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