研究課題/領域番号 |
06555047
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
有浦 泰常 九州大学, 工学部, 教授 (10038044)
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研究分担者 |
梅崎 洋二 宮崎大学, 工学部, 助手 (70038066)
黒河 周平 宮崎大学, 工学部, 助教授 (90243899)
山本 元司 宮崎大学, 工学部, 助教授 (90202390)
中西 勉 宮崎大学, 工学部, 教授 (40038055)
毛利 彰 九州大学, 工学部, 教授 (50037909)
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キーワード | かみあい精度 / 歯車 / 高精度測定 / 歯面形状誤差 / ロータリエンコーダ / 心出し / 測定システム / 高精度運動伝達 |
研究概要 |
本年度は、超高精度(0.1″以上の分解能)のロータリエンコーダを用いたかみあい測定装置を製作する前段階として、分解能が1秒のロータリエンコーダを利用し、かみあい測定システムを構築した。 1.エンコーダから回転角度をデータを取得するためのインタフェイスの作成を行うとともに、専用の測定プログラムを開発し、27ビットで構成される回転角度データを高速に(約2.5kHz)で収録・収集することができた。これにより、0.1″以上の分解能を持つエンコーダでの回転角度データ取得のめどがついた。 2.動力循環式歯車試験機を用いることにより、実用の高荷重下での測定が可能になった。負荷の変化がかみあい精度におよぼす影響を実験で調べることにより、これまで解明できなかった歯車の負荷時の複雑な挙動をより詳細に調べることが可能となった。 3.高性能・高容量のワークステーション上で、歯面形状誤差・組立誤差および弾性変形を考慮した負荷時のかみあい誤差・歯当たり三次元数値解析プログラムを構築した。 4.種々の歯面形状誤差を持つ歯車を製作し、それらの詳細な歯面測定を行った。さらに、測定歯面形状から負荷時のかみあい誤差・歯当たりの三次元数値解析プログラムに対して使いやすい形へデータ処理を行うことができるようになった。 5.0.1″以上の分解能を持つロータリエンコーダを任意に調整が可能な状態で取り付けることができる高精度心出し装置の設計が終了し、現在製作中である(3月完成予定)。 高精度心出し装置が完成次第、動力循環式歯車試験機に組付け、0.1″以上の分解能でかみあい測定を行うとともに、シミュレーションにより、種々の歯車の解析と実際の運転状況とを比較し、振動・騒音や高精度運動伝達などに関したかみあい精度の適切な評価を行う予定である。
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