研究分担者 |
西田 英一 バブコック日立(株), 課長
砂子田 勝昭 三和テッキ株式会社, 部長
岡田 養二 茨城大学, 工学部, 教授 (90007774)
清水 信行 いわき明星大学, 理工学部, 教授 (10196529)
岩田 義明 東京都立大学, 工学部, 助手 (70087196)
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研究概要 |
本研究は次の3班によって実施されている。 (1)高減衰・多機能制振装置の設計・製作及びその制振特性を検証する班(鈴木,岩田,砂子田) (2)アクティブ制振機能を有する新しい能動型制振器を考案・設計する班(岡田) (3)制振装置を用いた大型複合構造物の地震入力による応答解析を行う班(清水,西田) 各班別に本年度の実績概要を記述する。 (1)では、「増速機構付発電機制動型制振装置」として「メカトロダンパ」を開発した。直線運動として入力された振動をボールネジによって回動運動に変換し、それを増速してサーボモータを回転させ、得られた負荷により減衰力を発生する装置を実現した。 試作器に対して加振実験を行い、長さ50cm,直系10cm程のものでも最大約5,000Nの減衰力を得られることを実証した。 (2)では、メカトロダンパの発電機構によって得られた電力エネルギを回生する動電型の能動ダンパの開発を試行した。この機構は、リレー制振法で高速運動中に電気力を回生しようとするもので、本年度はサスペンション系をモデルとしたシミュレーションを行い、エネルギ回生の可能性を実証した。 (3)では、本装置による制振対象構造物として、火力発電所用の大型ボイラを設定し、その力学モデルを作成した。支持構造系とボイラ構造系及びそれを結合するブロック線図によるモデル化手法を導入し、時間領域での一体化モデルを構築し、最適化計算の便宜を企った。
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