研究課題/領域番号 |
06555102
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
石田 誠 豊橋技術科学大学, 工学部, 助教授 (30126924)
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研究分担者 |
桜井 止水城 豊田工機, メカトロニクス事業部, 課長
松本 佳宣 豊橋技術科学大学, 工学部, 助手 (60252318)
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キーワード | 加速度センサ / SOI構造 / マイクロマシニング / 高温度用 |
研究概要 |
1.Al_2O_3及びSi成長装置の改良と成長条件の検討 高性能加速度センサの基本構造となる二重SOI構造[Si/Al_2O_3/Si/Al_2O_3/Si構造]を製作するために従来のSi成長装置を超高真空対応に改良して成長条件を確立させた。また、特殊なプロセスによって、従来エッチングが不可能であったAl_2O_3をエッチングする事に成功した。これらにより、二重SOI構造を用いた加速度センサ製作のための基礎技術を確立した。 2.加速度センサ設計、製作 有限要素法を用いた構造解析プログラム(ANSYS)、CADソフト等を用いて加速度センサの設計を行った。また、本年度経費で陽極接合装置を購入すると同時に、加速度センサ製作に必要なシリコンエッチング装置等を整備した。これらの装置と従来からの半導体製造装置を用いて、シリコン直接接合法によるSOI構造を用いた2種類の加速度センサを設計、試作した。SOI構造ならびにRIEプロセスを併用することで高い再現性を達成した。 3.加速度センサパッケージ、測定装置整備 300度以上の高温でのセンサ特性を測定するため、本年度経費を用いてパッケージング用部品を購入して高温度用センサに最適なパッケージング法を開発した。また、センサ特性測定装置の整備を行い、最大33Gの加速度をかけつつ400度まで温度を上げることのできる加速度測定システムを製作した。 4.加速度センサ出力特性測定評価、高温特性 加速度センサの出力特性ならびに高温での特性を測定した。その結果、常温から400度までの温度範囲で加速度センサとしての動作が確認できた。来年度は、より精密な測定評価や高性能化を目指して再設計を行う。
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