研究概要 |
本研究は、フォトディテクタとプロセッシングエレメントを一対一に対応させた完全並列型の検出・処理回路をワンチップLSIに集積化し,超高速の視覚情報処理を実現することを目指し、チップの設計,そのチップで稼働させるアプリケーションの開発環境の整備,並びにビジュアルフィードバックへの応用を目的としている. この目的を達成するため,平成6年度は、新しいプロセッシングエレメントの設計すると同時に、LSIビジョンチップの周辺回路を整備した.また、具体的な応用例に基づき認識アルゴリズムを検討し、平成7年度以降試作するソフトウェアとアプリケーションシステムの基本設計を行った. 具体的には以下の手順に従って研究を行った.尚,プロセッシングエレメントの設計は、ワークステーション上の専用ソフトウェアで行った. 1)全体システムの基本アーキテクチャの設計を行った. 2)上記設計に従って,プロセッシングエレメントの設計を行った. 3)周辺回路の整備行い、全体回路(ビジョンチップ+周辺回路)の性能予測を行った. 4)具体的な応用例を念頭におき、認識アルゴリズムの検討を行った. 5)次年度以降試作するアプリケーションシステム並びにソフトウェア開発環境の基本設計を行った. この結果、従来のプロセッシングエレメントより少ないゲート数で同等の機能を実現するプロセッシングエレメントを設計した.
|