研究課題/領域番号 |
06555119
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
川原田 淳 富山大学, 工学部, 助教授 (80195164)
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研究分担者 |
塚田 章 富山大学, 工学部, 助手 (40236849)
佐々木 和男 富山大学, 工学部, 教授 (60042826)
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キーワード | 生体計測 / 無拘束計測 / コードレスセンサ / 近距離テレメトリ / ホルター記録計 / ポ-タブルベッドサイドモニタ / 心電図 / 生体アンテナ |
研究概要 |
各種生体情報計測のためのセンサ・電極と計測器との間に介在するコードの省略による被験者における完全無拘束状態の実現や、信号が多チャンネル化した場合のコードの煩雑さの解消とコードのトラブルに起因する測定ミスの低減、更にこれらの技術を応用した新しいポ-タブルベッドサイドモニタの開発を行い、現在医師やナ-スなどが一定時間毎の間欠的な測定により行っている入院患者の体温や心拍数などの患者データの記録、カルテ記載などの管理を本システムにより代行し、病院内の省人化やナ-ス業務の軽減をはかる患者モニタリングの合理化と高精度化を目標として研究を行った。 平成6年度の成果としては、 1.生体情報のコードレスセンサ・電極の可能性について検討を行い、近距離テレメトリを利用した方法が現状の工業技術水準からみて妥当であると判断し、これに基づいて装置の設計・試作を行った。生体情報としては心電図を対象とし、胸部コードレスセンサから腰部の記録計までを近距離テレメトリすることによりコードレス化が行え、ホルター心電図を併用して24時間の心電図記録が可能なことを確認した。 2.コードレスセンサの多チャンネル化の足掛りとして、心電図の2チャンネルコードレスセンサの試作を行った。伝送方式としては、単一搬送波によるPFM、PWMを利用した時分割方式を利用したが、チャンネル間の干渉もなく、心電図等の生体情報に関しては十分な周波数帯域を有しており、波形の再現性も良好であった。 本年度購入の設備備品「シンセサイズド信号発生器」は、上記の試作コードレスセンサの性能評価のために使用した。
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